プロジェクト事例 PROJECTS
川崎フロンターレ「フロンタウン生田」プロジェクト

川崎フロンターレによる、新たな地域密着と育成拠点の融合が実現

概要

プロジェクト期間
2019年2月〜継続
課題・背景
"地域密着"と"Jリーグ最強"を両立する"拠点づくり"を構築するためには、どのような構想やコンセプトを掲げるか?
支援内容
構想策定、ステークホルダーエンゲージメント、組織開発
体制

上井雄太(フューチャーセッションズ)

サッカーJリーグ加盟の川崎フロンターレが神奈川県川崎市多摩区の生田浄水場用地の一部を借り受け、川崎市とともに整備を進めている2023年春オープン予定の新施設「フロンタウン生田」。
クラブの事業計画では、市上下水道局が整備する約1万5千平方メートルを含む約4万8千平方メートルの敷地に、人工芝のサッカーグラウンド2面、屋内外テニスコート6面、多目的グラウンド、体育館、クラブハウス、リハビリ施設、公園など、様々な要素を盛り込んだ総合的なスポーツ拠点施設として準備が進められています。
将来のクラブを担う子供たちの育成の拠点となることは勿論、地域の集いの場を市民に提供し、地域の人々の健康促進や青少年育成、災害時の一時避難場所、防災の拠点としての機能も併せ持つなど、多面的な価値を地域に提供することを目指しています。

株式会社フューチャーセッションズは、スポーツまち社会づくり戦略策定や、ステークホルダーの組織開発等のサポートを通して、本プロジェクトに寄与してまいります。

ストーリー

株式会社フューチャーセッションズは、よりよい世界をつくるためのクロスセクター対話を仕掛けるシステムチェンジャーとなることを目指しています。社会や企業の中で制度疲労が起きて持続可能性が担保できていない領域において、対話による集合知を持って、人々の価値観の変革を促します。
また、ハーバード大学のエリカ・チェノウェス教授が提唱するコミュニティの3.5%の人が動けば社会は変えられるという法則に則って、ステークホルダーとともに、プロジェクトに応じたクロスセクター母集団に対して、変革を働きかけて行きます。

―このプロジェクトによって起こしたいシステムチェンジは?
川崎フロンターレは、長年にわたり地域密着に徹底的にこだわってホームタウン活動に取り組み、多くの熱狂的ファンを獲得して来たと同時に、2017年度にJ1リーグ初優勝を達成して以降は複数回の優勝を果たし、強豪クラブとしてもそのクラブ運営が注目されています。かつては“プロスポーツ不毛の地”ともいわれた川崎市に根付く「市民クラブ」として、行政、地域企業、そして地域住民とともに歩みを重ね、「川崎=フロンターレ」と感じてもらえることを目指して来た結果、公式ファンクラブである後援会の会員数は2008年から2018年の10年間で2倍以上に増加し、2019年の会員数では川崎市民の59人に1人が後援会の会員となったことがわかりました。
スタジアムという非日常空間でサッカーの試合というイベントを通してファンと関わり持つだけではなく、「フロンタウン生田」では、多くの川崎市民にとって身近なスポーツリクリエーション、健康増進、防災など、より日常生活に密接に関わることができる場所を作り、より深く地域と結びついた活動を行い、クラブチームとして新しい価値を創造していきます。
またフロンターレ川崎の下部組織である選手育成を行う「アカデミー」の拠点を「フロンタウン生田」の中に設置いたします。トップチームから引き継がれた高度な知識とスキルを若い世代へ伝えるとともに、「フロンタウン生田」を中心に地域社会と関わりを深めることで、次世代の地域やクラブチームを担う人材、国際的社会にも貢献できる柔軟性と多様性を持った人材を輩出して行きたいと考えます。

―このプロジェクトで変革を起こしたいクロスセクター母集団は?
Jリーグクラブを中心とした全国のスポーツクラブ/チームと周辺住民の皆様

―このプロジェクトによって生み出される価値観の変革とは?
「フロンタウン生田」は川崎フロンターレのサポーターである方はもちろん、多世代の地域市民に多目的でご利用いただける施設です。そこに川崎フロンターレアカデミーの拠点を置くことで、地域市民との関わり合いを通してた選手育成を行い、アカデミーのミッションでもある「人間形成」、「選手育成」、「地域貢献」の3つを実現していきます。

―プロジェクトの歩み
【2019年】
株式会社フューチャーセッションズの「スポーツまち社会づくり戦略策定」サポートのもと、川崎市のコンペティション参加。「フロンタウン生田」が生田浄水場用地の有効利用の事業として選定された。
川崎フロンターレの社内部署横断で施設に関する知識の浸透をはかるセッションを実施。

プロジェクト参加メンバー PROJECT MEMBER

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