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コネクトチーム
Beyond 5G/6G時代のユースケースを描くプロジェクト

「Beyond 5G/6G時代のユースケースを描くプロジェクト」
社内社外の多様なステークホルダーと共にBeyond 5G/6Gが広がった未来のソーシャルグッドな暮らしを描く

概要

プロジェクト期間
2021年1月 - 2021年3月
課題・背景
Beyond 5G/6Gが広がったソーシャルグッドな暮らしのシーンとは?
支援内容
事業開発
体制

プロデューサー:最上 元樹(フューチャーセッションズ)
サポート:知花 里香(フューチャーセッションズ)

KDDIのBeyond 5G/6Gに向けたホワイトペーパーのユースケースは、どのように生まれたのか?多様なステークホルダー40名の共創による集合知からBeyond 5G/6Gのユースケースを描く


井尻 恵也(いじり けいや)
KDDI株式会社 技術統括本部 技術企画本部 技術戦略部
2011年KDDI入社。法人相対部門にて、通信モジュールの開発や組み込み技術支援に従事。部門異動を経て、MVNO戦略、インフラマイグレーションの推進、5Gエリア展開に携わる。2020年技術戦略部に異動。「2030年Beyond 5G時代の暮らしの未来」プロジェクトを立ち上げる。

 

加藤 明日美(かとう あすみ)
KDDI株式会社 事業創造本部 DX企画推進部
2013年KDDI入社。コンシューマ北海道支社にてauショップの代理店営業、販売促進業務を経た後、2019年経営戦略本部 次世代基盤整備室へ異動。対外的な講演・発表会のサポートや研修・セミナーなどの企画を担当し、2021年4月よりDX企画推進部に所属。

 

安藤 裕貴(あんどう ゆうき)
KDDI株式会社 ソリューション事業本部 ソリューション推進本部 ネットワークソリューション部
2016年KDDI入社。ビジネスIoT推進本部にて法人向けIoT案件に従事。その後もDX領域を担当するSEとして、お客さまの業務課題解決や、新規ビジネス検討を支援。現在は、ネットワークソリューション部にて法人5Gユースケース創出に向けた活動を推進。

 

渡邉 慎也(わたなべ しんや)
株式会社KDDI総合研究所 KDDIリサーチアトリエ フューチャーデザイン2部門
2011年KDDI入社。サービス企画部門にて、コンシューマ向けサービスの企画・立ち上げ・運用に従事。経営戦略本部にて、生活者調査、マクロ動向調査、経営戦略策定支援に携わる。現在、KDDI総合研究所において先進的生活者の調査、KDDIリサーチアトリエの立ち上げを推進。

ストーリー

5G時代となる高速大容量、低遅延、多接続の実現へ向かう通信業界

――「現在の通信業界がどんなビジネス環境か」を簡単に教えてください。

井尻) 通信業界では2020年に日本国内で5Gサービスが開始されて、これからどんどん広がっていくところです。
5Gはまだまだ始まったばかりで、現在のところは「ノンスタンドアローン」というシステム構成で提供されており、4Gと5Gがミックスになっているような状態です。つまり、まだ完全な5Gではありません。
少し詳細に説明すると、5Gの機能は「高速・大容量」、「低遅延」、「多接続」という3つの特長があります。そのうち、まだ「高速・大容量」しか提供できていない状況です。そのため、当社は21年度中に「スタンドアローン」という新しい方式で一部サービスを開始する予定です。そして「低遅延」と「多接続」という今までできていなかった部分を提供していきます。これによって、「自動運転やVR・ARの遠隔操作など、低遅延や多接続が活きた社会ニーズを5Gで実現していこう」という状況です。

――ありがとうございます。「低遅延は、配信された動画や音声が視聴者に時間差なく届く」というイメージができましたが、「多接続について、どういったことが実現できるか」を教えて頂けますか。

井尻) キーワードとしては、「IoT」があります。例えば、「自動車の中に通信モジュールが埋め込まれていて、自動運転やつながる車といったニーズ」があります。また、「一次産業では、海に浮かぶブイ中に IoT を組み込み、海洋観測データをアップロードして、漁獲量予測や海洋環境のモニタリングを行うといった多接続のケース」がありますね。

―― 面白いですね。生活者の一人としては、あまりストレスを感じない通信が既に実現できていると感じていましたが、お話を伺うと通信業界の進化は夢の広がりが感じられますね。

 

次世代の社会基盤構想を将来像と技術の両面から検討するためのユースケースプロジェクト

――「なぜ本プロジェクトを実施することになったのか」を教えてください。

井尻) KDDIでは2020年8月に「KDDI Accelerate 5.0」という、2030年に向けた次世代の社会基盤構想を発表しました。 それは3つのレイヤと、7つのテクノロジーでSociety 5.0を早期に実現することを目指したものです。
その未来の世界観を社会へ向けて発信するために、本プロジェクトを実施することになりました。
私たちは、2030年にスタートが見込まれる「Beyond 5G/6G」の時にイノベーションを生み出すエコシステムの醸成に必要な「将来像」と「テクノロジー」の両面の検討を進める必要があります。その将来像を検討するためにユースケースのプロジェクトを立ち上げました。

――ありがとうございます。私たちには、ユースケースという言葉が少し聞き慣れないのですが、「ユースケースという言葉の意味」と合わせて、「Beyond 5G/6Gが広がった未来のユースケースを描写する重要性」を教えて頂けますか。

井尻) まず、ユースケースという言葉は「利用シーン」と置き換えて大丈夫です。その上で、ご質問の「なぜ、ユースケースを描写することが重要か」についてお話します。
私たち通信業者は「通信基盤」をつくり、その上で「様々な業界の方にそれを活かしたサービスを生み出して欲しい(一緒につくっていきたい)」と考えています。
これを実現していくには、「通信を活かすとどんなことができるのか(=将来像)、をわかりやすく示すこと」を行い、「様々な業界の方々と共創で未来をつくっていくこと」が重要になります。
つまり、「様々な業界の方々と共創でSociety 5.0の社会をつくっていくため」にBeyond 5G/6Gのユースケースを描写しています。

――とてもわかりやすいお話をありがとうございます。では、その「Beyond 5G/6Gのユースケース描写を共創セッションで進めた背景」も教えて頂けますか。

井尻) これまでのユースケースは、技術的な表現が多く、専門家や社内の一部の方しか関わっていませんでした。しかし、通信を活かした将来像を描くに当たって、もっと社内も社外も幅広く横断的なプロジェクトとして立ち上げて、幅広い声からユースケースを描いたほうが、「自分たちがつくりたい将来像」を描写できると考えました。そして、社内24名、社外16名の方々にご協力を頂き、共創セッションという形で進めました。

 

社内の若い柔軟な発想と社外の第一線で活躍されている方との集合知によって生まれたワクワクするユースケース

――今回のユースケースの描写に、どんな方が関わられたかを教えてください。

井尻) 今回の共創セッションの狙いは「2030年の将来像を描くこと」と「私たち通信会社であるKDDIだけでは描ききれない様々な業界を勉強すること」です。社内メンバーについては、Beyond 5G/6Gの将来像については誰も正確なことはわかりませんので、この検討を糧にできる可能性が高い「10年後にKDDIを支えていく方々」が良いと考えました。
また、幅広い情報を集める必要があるため、社会の状況に知見のある方と、多種多様な技術に知見のある方に参加して欲しいと思いました。そのコラボレーションで「社内の若い柔軟な発想と、社外の第一線で活躍されている方の知恵を合わせた集合知」がつくれたら、今までに考えたことがない面白いワクワクするようなユースケースが生まれるのではないかと思いましたね。

――プロジェクトの立ち上げ段階から共創による化学反応をイメージされていたのは、とても興味深いですね。では、社外の方で印象に残られた方はいらっしゃいますか。どんなことが印象に残りましたか。

安藤) 私は業務上、法人のお客さまとやり取りすることが多いのですが、今回の社外の方とのセッションを通して特に感じたのは、「皆さんがフラットで、あくまで同じメンバーとして参加してくれていた」ところですね。皆さんそれぞれの分野の専門家だったのですが、専門知識だけでなく自身のパーソナリティからも自由に発想されていて、「前向きに未来をもっとこうしていきたい」という強い意志を感じることがたくさんあって面白かったです。また、未来のユースケースをファンタジー(=幻想的)ではなく、サイエンスフィクション(=科学的)と捉えられるストーリーとして描写していくために詳細を詰めていくと、専門的な鋭い意見もいただけました。感覚的な面と専門や技術の面、両方を活かせていたのが印象的で、とても刺激がありましたね。

渡邉) 私は、自動車業界の方との対話が印象に残っていて、その方から「楽しさも重要な判断基準である」ということを学べたのがとても良かったです。私たちだけだと問題を解決する最適解を真面目に考えがちなところに対して、「楽しさや面白さをエッセンスとして足せないかな」と対話の中でアドバイスしてくれました。
そこから、最適解だけでなく「自分がこうだったら楽しい・嬉しい」といった感覚を大事にしながら考えることができ、対話の中から出てくるアイデアの幅が広がったと感じています。改めて、「良い価値を作っていくには、自分たちも楽しんで作っていくことが必要」ということを実践で学べたかなと。このセッションに参加いただいた社外ステークホルダーの方は、そういう楽しさを盛り込んで話せる人たちがたくさんいましたね。

加藤) セッションに参加してくださった社外ステークホルダーの皆様が、ユースケースの実現を一緒に目指していこうと考えてくださっていたのがとてもありがたかったです。KDDIに閉じた未来ではなく、日本や世界、ありとあらゆる人に対してマッチする未来を、業界や業種、職種をまたいで考えられたのは、すごく良かったと思っています。
実際に話していて印象的だったのは、世代を超えた価値観を考えたところですね。2030年の未来で社会を担っていくのは、私たちよりもっと若いZ世代になると思います。これからの10年で価値観はどんどん変わっていくかもしれないですが、それを含めて想像していかないといけないと思っています。このセッションは、「同じような環境で、同じような仕事をしている人たちだけでは想像し難いことを、価値観の変化も含めて”ああじゃないか、こうじゃないか”と言い合えた」のは、すごく刺激になりましたね。

――とても刺激が多かったようですね。そのような社外の方々と一緒に「Beyond 5G/6Gのユースケース」を描いて、ユースケースとしてはどんなことが印象に残りましたか。

安藤) 印象的だったのは、食事のユースケースですね。最初は、3Dフードプリンターで健康を意識した食べ物が用意されるという話が出てきたのですが、これはなんとなく一人で考えても出てきそうな話ですよね。しかし、対話をしていくと、「健康は大事だけれど、それ自体が嬉しいというより、食事しているシーンがどう楽しいか、食事を通じて幸せをどう感じるかをきっかけに考えたほうが、よりワクワクするし面白い」という話になりました。これは、なるほどなと思いましたね。
「3Dフードプリンターのおかげで、みんなが自動的に健康になる」といった、モノ起点でのアイデアではなく、食事体験を通じて嬉しさや幸せをどう感じてもらいたいかという観点で話ができたことは、この取り組みのとても面白いところだと思っています。

加藤) 12のユースケース全てに共通して「一人ひとりの豊かさ」を追求した点が印象的でした。「一人ひとりの豊かさ」とは、多様化していく価値観の中で、世間や国、年齢などのカテゴリーに縛られず、個人が「私はこれが良い」という選択ができる未来だと思います。色々な業界の方々と「何に対して幸せを感じるのか」をディスカッションすることで新たな価値や発見が生まれました。

渡邉) 新家族のユースケースのアバターとなった父がアップロードされ、オンラインで活躍するというストーリーが面白かったです。最初は、「あ、死去後にアップロードするんだ…」という意外性が先に来るのですが、それが当たり前になると「死後でも父と話ができる」という、全く新しい価値観が生まれてくるというユースケースは、新たな豊かさのひとつの形だと思いました。
こういった、「全然できないと思われていたことができるようになって、さらに当たり前になる」、そういう可能性を秘めた話が本当に盛り上がって、とても素敵だなと感じました。

 

私のお気に入りユースケース

――皆さんがつくった12個のユースケースの中から、お気に入りのユースケースを教えていただけますか。

渡邉) 私は、一次産業がテーマのユースケースですね。
未来の農業の話をしていた時に「トマトが喋ったら面白くない?」というぶっ飛んだ話が出てきました。正直、最初は、「何を言っているのだろう」と思いましたが、、、。トマトが擬人化されたAIトマトがいるとしたら、「水が欲しい」とか言うよねという話に広がっていきました。AI×農業というテーマだとプログラムによる自動化や最適化という改善のストーリーばかりが浮かぶのですが、擬人化AIトマトで考えることで、あえて水をあげないことや通常あり得ない配合をしたらどうなるか、長期的には実はトマトくんは喜ぶのではないか、といった考えにつながり、最適化だけではできないような新たな面白い品種をつくっていけるかもしれないというアイデアに広がっていきました。
その後に、更にぶっとんで、「トマトだけではなくて、畑も話せばいいよね」という話になり、「畑が擬人化していたら、きっと良い環境を求めるから、自動運転可能な移動式の畑で全国各地を回るよね」と発展していきました。ファンタジーとサイエンスフィクションのギリギリを攻めた結果として、このユースケースが出てきた過程そのものに思い入れがあって、これを推したいですね。

安藤) 私は、観戦がテーマのユースケースが推しですね。
観戦や没入感の話は、本プロジェクトが始まる前からも良く議論されていましたが、「自宅にいながらスタジアムの体験ができる」という文脈と、「バーチャル観戦だからこそできる新たな体験」という文脈と、考えることがたくさんあって面白いです。
前者だと、没入感とは何か。五感で何を感じると没入感につながるのか?といった話が挙がりました。例えば、「スタジアムでみんなが盛り上がっている時の音」もあるし、「熱気」もある。こういった数値化しにくいものをどのような刺激に分類するか。言葉にできない「ウォー」というのは振動なのか、音なのか、温度なのか。それをどうやって測るのか。そして機器でどうやって伝えるか。という話は盛り上がりましたね。
また後者は、「何が一番楽しいかは人によって違う」という話から始まりました。スポーツをより現地にいるかのように見るのが楽しいという人もいれば、自分がプレイできるのが楽しいという人もいる。プレイはしないが選手の目線に立つと楽しいという人もいました。まだまだわからないことも多いですが、、観戦の進化はとても多様で奥が深いことに面白さを感じましたね。

加藤) 私は、散歩がテーマのユースケースが推しですね。
このユースケースは、バーチャルで五感体験ができるという世界観がベースになるのですが、それによって多くの制約から解き放たれたと感じられました。身体的な不自由さを解消する「場所の制約からの解放」や、データを集積し始めた時代に戻れるという「時間的な制約からの解放」、これらは現代だとまだまだその制約を完全には超えられませんが、2030年に通信を介してこの未来が現実となり、よりソーシャルグッドな世界が広がると思える点がとても好きです。
また、個人的にも散歩をするのが好きなので、目的なくゆったりと町並みを散策する楽しみが広がって欲しいですね。

 

KDDI Beyond 5G/6G ホワイトペーパーの概要とその活用

――ユースケースだけでもワクワクしちゃいますが、今回のホワイトペーパーは技術面も含めて盛り沢山の内容だと思います。このホワイトペーパーの概要と今後どのように活用していくかを教えていただけますか。

井尻) ホワイトペーパーは、これまでの世界と大きく異なる方向が予想される2030年頃に訪れるBeyond 5Gの世界のライフスタイルやユースケースを示した上で、これらのライフスタイルやユースケースを実現するための「7つのテクノロジー」を構成する要素技術について紹介された白書です。
ライフスタイルやユースケースは、大きく「物質的欲求の充足の実現について」と「精神的な欲求の充足の実現について」の2つに分け、9つの変化を記載しています。
このプロジェクトで描いた12個のユースケースは、9つの変化の中に含まれており、「物質的欲求の充足の実現について」として、「食事」「店舗」「決済」「身体」「住まい」「暮らし」の6つ、「精神的な欲求の充足の実現について」として、「工事」「サイバー空間」「移動」「一次産業」「観戦」「散歩」の6つが記載されています。
このホワイトペーパーは、Beyond 5Gのユースケースが大きな特長の1つで、私はこのユースケースを描くことによって、ホワイトペーパーに賛同していただける人たちと一緒にKDDIと2030年の豊かな社会を実現していきたいと考えています。

安藤) 私は、業務で5Gの推進をしており、お客さまとユースケースを考えて、5Gソリューション提供の支援をしています。お客さまからの相談事項は、通信の機能や品質に関するご質問だけでなく、「そもそも何に使えるのか」といったお話になることも多いです。「何に使えるのか」を一緒に考える際に、具体的な使い方や変化後のイメージを伝えられるのはとても重要だと感じています。5GやBeyond 5Gを将来的に何に使っていくかは、当社を含め各社が試行錯誤しているのではないかと思います。今回のホワイトペーパーのように、感覚としても理解しやすいユースケースがあると、自分たちだったらこう使えるのではないか、という対話もできると思います。このホワイトペーパーは、その未来をつくるための技術に関しても詳細まで書かれているので、「ホワイトペーパーを参照して、お客さまの未来を一緒に考える」という使い方をしていきたいと考えています。

加藤) 私は、対外講演やセミナーのサポート業務をすることが多いのですが、このユースケースは、まさにKDDIのブランドスローガンの「Tomorrow,Together」の精神を具体化したものだと思いました。「Tomorrow, Together」というブランドスローガンは、KDDIがひとつの会社として走っていくのではなく、色々な企業と協力して一緒に未来をつくっていこうというものです。KDDIだけではなく、他の企業や業界の皆様も一緒に、みんなでこういう未来をつくっていきませんかというメッセージを込めて、このユースケースを活用していきたいと考えています。

渡邉) ユースケースの活用については、お二人がお話してくれた通りですね。私は、研究所の人間なので、これをさらにアップデートしていくことがリサーチャーとしてのミッションだと思っています。色々な人と対話・検証していく中で、別の方向性が見えてきたらそれを組み込んでいく。新しい生活者や新しい見方もどんどん現実に出てくるので、ユースケースを毎年アップデートしていくこともしないといけない。それがホワイトペーパーを出したことに対する研究所のミッションだと思っています。

 

2030年のソーシャルグッドな社会へ向けて、つくっていきたいワクワクとは?

――最後に、「これから、2030年のソーシャルグッドな社会へ向けて、どんなワクワクをつくっていきたいか」を教えてください。

井尻) つくりたいワクワクについては、大きく2つあります。
1つは、私は、二人の子どもがいます。この子どもたちのためにも、『2030年には子どもたちが活き活きと暮らせる、楽しく過ごせる、活力に満ちた社会をつくりたい』と思っています。少し漠然としているかもしれませんが、今は、コロナで明るい先行きを描くのが難しいと思います。でもこんな時代だからこそ、ワクワクするような明るい未来を描いて、歩んでいくことが大切なのではないかと思います。
もう1つは、我々は通信事業者なので、5Gを世の中に浸透させていくことができます。また、Beyond 5Gを早期に円滑に実現していくという点で、一人一人が活躍していくこともできます。今回公表したホワイトペーパーのユースケースを通して、『私たちKDDIの考えにご賛同いただける方々と、一緒に2030年のソーシャルグッドでSociety 5.0のようなワクワクする新しい未来をつくっていきたい』です。

渡邉) 「ワクワクとは何か?」について、私は期待感かなと思います。大したことではないですが、例えばランチに行くとして美味しいごはんが食べられる予感がする!とか、旅行を楽しめそうな気がする!とか、面白そうな雑誌を買って読み始める時や、映画鑑賞する時の始まる予感。そういったことが期待感であり、ワクワクだと思います。
抽象的ですが、そのワクワクの中に「自分が嬉しい」とか、「喜んでもらえる人がいる」という幸せを組み合わせていけたら、自分は楽しいのではないかと。
研究所には、『面白いコンセプトを考える機会がたくさんあるので、その中で多くのワクワクをつくっていきたい』です。

安藤) 個人的には、そもそもこうした未来の話を考えるときにはワクワクしています。今の生活からは想像もできないような新しいものを見れることや、知ることができたときですね。
もう一つは、アイデアが完全な空想ではなく現実に近づいていくことも同様にワクワクすることだと思います。将来そうなっていくという道筋が見えていくことですね。まずは自由に空想して、それに一歩一歩近づけていくための方法を思考する。実際の業務でも、『対話を通じて、アイデアや解決策への道筋を考えていくことがあるので、そういった過程の中で、ワクワクする人を増やしていきたい』です。

加藤) 私のワクワクは、自分の中に潜在的にあるけれどまだ具体化できてないものなのかなと思います。よく部署の中で「車の無い時代に何が欲しいですかと人々に聞くと、足の速い馬が欲しいと答えられる」という話が出ます。その時代に車があれば、人々は馬ではなく車が欲しいと言うはず。それは、人々の中にある本質的な希望が「馬が欲しい」ということではなく、「もっと早く移動したい」ということです。
私は、これから『やりたいことに対して人々の中で具体化されていないものを形にしていきたい』です。私自身も形にされるとわーっとワクワクします。今回のセッションのように様々な方の知見をお借りして人々の本質的な希望を叶える、ワクワクする社会を作っていきたいです。

 

※本インタビューは、三密回避対策の上で、一時的にマスクを外して撮影をしています。

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