プロジェクト事例 PROJECTS
経済産業省中国経済産業局スポコラファイブ「山陰地域活性化プロジェクト」

日本初!複数プロスポーツクラブが連携し、共創で地域課題の解決と新たなビジネスモデルの構築へ

概要

プロジェクト期間
2020年10月〜継続
課題・背景
従来からのスポーツチーム・クラブの収益モデル(ユニフォーム広告や看板広告など)から脱却し、地域企業との共創により地域商社の役割を担い、新たな収益モデルを構築できるか?
支援内容
プロジェクトファシリテーション・ステークホルダーエンゲージメント
体制

プロジェクトファシリテーター:上井雄太(フューチャーセッションズ )

経済産業省中国経済産業局が主宰するプロスポーツチームを核としたビジネス面における連携ネットワーク「ちゅうごく5県プロスポーツネットワーク」(以下、スポコラファイブ)の「山陰地域活性化プロジェクト」は、中国地域の複数のスポーツクラブが連携し、スポーツの価値を活用した社会貢献を行い、特定地域の共通課題の解決に面的に取り組む国内初の試みであり、地域活性化のモデル事例となり得るものです。
プロジェクトを通して共創によるビジネスを創出し、中国地域のプロスポーツ団体が、安定的・継続的に活動できる経営基盤を築くとともに、スポーツ団体間や異分野との連携を通じてサービスや商品の魅力を高め、国内外からの観客を楽しませる“キラーコンテンツ”となることを目指しています。

株式会社フューチャーセッションズは、プロジェクトリーダーとして参画しています。まちづくりと共創イノベーションのパイオニアとして、 “フューチャーセッション”のメソッドを活用した対話プログラムを取り入れ、地域や競技を超えた複数の参加クラブに共通課題やテーマを設定し、面的な共創活動をサポートしています。
また、本プロジェクトがビジネス面でもより大きな成果を創出するように、最初の事業として計画している地域特産物等の販売事業について、事業計画、外部からのステークホルダーの招き入れ、運営システム開発、運用資金獲得のためのアクションのサポートなどにも尽力して参ります。

ストーリー

株式会社フューチャーセッションズは、よりよい世界をつくるためのクロスセクター対話を仕掛けるシステムチェンジャーとなることを目指しています。社会や企業の中で制度疲労が起きて持続可能性が担保できていない領域において、対話による集合知を持って、人々の価値観の変革を促します。
また、ハーバード大学のエリカ・チェノウェス教授が提唱するコミュニティの3.5%の人が動けば社会は変えられるという法則に則って、ステークホルダーとともに、プロジェクトに応じたクロスセクター母集団に対して、変革を働きかけて行きます。

―このプロジェクトによって起こしたいシステムチェンジは?
これまでスタジアムの看板など、広告露出によるマネタイズが中心であったスポーツチーム・クラブの収益創出モデルに変革が必要だという認識が強まっています。現状でも必要な財政基盤の構築が厳しいことに加え、昨今のデジタル化により従来の広告を取り巻くビジネス環境の変化も大きく、持続性・安定性のある収益創出モデルの構築が求められています。
山陰地域のスポーツチーム・クラブが共に取り組むプロジェクトという特性を最大に生かし、収益をあげるだけではなく、地域活性化にも貢献できる共創ということに重点を置いた取り組みを行って参ります。地域の特産品を持つ事業者や特産品の販売する推進する自治体、関連する事業者や組織の皆様とのクロスセクター対話を行い、”地域の特産品をスポーツチーム・クラブが販売する”という新しいキャッシュインモデルの確立に向けて取り組んでいます。

―このプロジェクトで変革を起こしたいクロスセクター母集団は?
中国地域のスポーツクラブ・チーム、中国地域の特産品を取り扱う事業者、自治体の皆様

―このプロジェクトによって生み出される価値観の変革とは?
スポーツチーム・クラブにとって従来の収益モデル(看板広告、入場料、グッズ販売、放映権等)が、デジタル化やメディアの多様化などもあり制度疲労を起こしており、スポーツチーム・クラブの安定的・継続的に活動できる経営基盤を築く新しい収益モデルの構築が必要とされています。従来の収益モデルにこだわらず、地域のステークホルダーとともにスポーツの価値を活用した新しい収益モデルを構築することで、地域とスポーツチーム・クラブは今までになかった新しい価値観でさらに強く繋がることが可能になります。

本プロジェクトは競技を超えたスポーツチーム・クラブの連携によって進められ、行政主導ではなく、複数のステークホルダーの共創によって主体的なプロジェクトの運用が行われています。スポーツチーム・クラブの連携プロジェクトには、事業利益を見据えた取り組みを推進するためにも、共創活動を促す第三の組織の存在が不可欠であると考えています。例えば、スポーツチーム・クラブが地域の商社機能を担うことで、地域商業のハブとしての機能を担う等、スポーツ業界に新たな価値を加える発想は、第三者の視点を加えることで初めて誕生し、またその実行性の精度を高めることが可能になります。
また、小規模なクラブチームが横連携を取ることで、従来の価値を転換するチャンスが生まれ、それこそが共創のメリットであると期待されています。

―プロジェクトの歩み
【2019年】
コアとなるステークホルダーとの対話を開始(経済産業省中国経産局、株式会社フューチャーセッションズ)。
【2020年】
主体となるスポーツチーム・クラブとの連携の構築(スポコラファイブ)。
出雲神社にてキックオフセッションを実施。
【2021年】
経済産業省中国経済産業局、スポコラファイブに参画参画するプロスポーツチーム7チーム(ガイナーレ鳥取,鳥取ブルーバーズ,島根スサノオマジック,ディオッサ出雲FC,松江シティFC,ながとブルーエンジェルス,レノファ山口FC)、株式会社フューチャーセッションズ包括連携協定締結。

◆「スポコラファイブ」とは・・・
経済産業省中国経済産業局では、スポーツ関連産業の振興を目的に、中国地域5県(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県)の独立系プロスポーツ団体間や異分野企業との連携をベースとした新商品・サービス開発、情報発信、人材育成等に関する連携ネットワークを、「スポコラファイブ」という愛称を掲げて2017年度から主宰しています。

〜スポーツの力で地方創生を推進〜 経済産業省中国経済産業局及び中国地域のプロスポーツチーム7チームと包括連携協定を締結(2021.01.25)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000037790.html

日本初!複数プロスポーツクラブが連携し、特定地域の共通課題を解決へ(2020.12.10)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000037790.html

 

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